和風住宅のイメージを我が家に取り入れる。日本の伝統建築を見直す温故知新の住宅づくり


日本人にとって忘れてはならないのが
畳や障子などのある部屋、
和風と呼ばれる生活スタイルは今も私たちの生活に浸透しています。
でもいつか私たちの生活は欧米やモダンな文化に飲み込まれて
古くから伝わる伝統のようなものを忘れてしまわないでしょうか?


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坂本龍馬と床の間

日本人の独特の感覚に「間」というものがあります。
別にあってもなくても良いものなのですが、
和室を使うかもわからない時代に、
床の間などとおおよそ使いもしないスペースが存在します。
剣の道には間合いなるものがありますが、
坂本龍馬暗殺のときには刀は床の間に飾ってあって、
刀を取るまもなく龍馬はあっという間に
頭部を切りつけられたと伝えられています。




「間」というのは空間や距離のことを示す言葉を示しますが、
漫才の「間」や音楽の「間」のように
さらに時間的な距離のことも示します。
日本人の言う「間」はおそらく「間抜け」や「間が悪い」
などの言葉があるように感性を測る尺度を含んでいるので、
あいつのセンスは50ミリですとか、5秒ですとか
簡単に言うことはできない単位のようです。
空間を襖などの建具で「間仕切り」することで
二つや三つに分けて区別することができるのですが、
その容積や長さも感覚的なものなのです。



龍馬が死んだのは1867年11月15日の33歳の誕生日で、
まさにあっという間の人生でした。
暗殺されたときは頭部に刀をうけたあとに
床の間にある愛刀「吉行」に手を伸ばしたところ、
二の太刀、三の太刀でとどめを刺されました。
日本のリビングに「床の間」なるものがなければ、
刀を床の間に置くことなく、
誕生祝にいただいた掛け軸を床の間に飾ることもなく、
バースデープレゼントであった掛け軸に
自分自身の鮮血がとびちることもなかったことは皮肉です。

6畳や8畳間しかないのに収納もつくらずに床の間をつくるこの無駄さ加減。
でも、床の間や板の間があると非常に和室は広く見合えます。
TVとか漫画とか雑多なものを置いてはいけません。
日本人独特の感性のつめこまれた「間」なのです。

ガランとした何もない場所を作るとセンスよく見えたりするものなのです。
そしてそこでいらないことをし始める。
無駄なスペースがあるとどうやって使おうかと考える。
無駄なスペースがあることで何かが生まれていきます。
結局そこに何もおかなくても決して無駄ではありません。


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